風呂敷の包み方は、包むものや用途に合わせていろいろな種類があります。
箱などの四角のものを包むときは、平包み、お使い包み、四つ結びなどの包み方を用います。
平包みは、結び目がなく、一番格の高い包み方です。
改まったときのお届けものなどを包むときに使います。
お使い包みは、結び目が中央で一つある包み方です。
中身がしっかりと安定し、運びやすくなります。
四つ結びは、結び目が中央で2つあり、重箱などの正方形で重たいものを包むときに用います。
長いものを包むときは、竿包みや巻き包み、瓶包みなどの包み方を使います。
そんなとき風呂敷のデザインの色も重要です。
竿包みは、何本かのものをまとめて包むときに用います。巻き結びは賞状入れなどの筒状のものを包むときに使います。
また、瓶包みはその名のとおり、一升瓶やワインのボトルを包むときに用います。
風呂敷の大きさによっては、2つの瓶を包むこともできます。
また、風呂敷をラッピングとして使うこともできます。結び目を花びらやリボンのようにすることで
華やかな印象となり、プレゼントなどを包むのにおすすめです。その他は?
包みやすい伸縮性のある生地が人気で、やはり一番人気はちりめんの生地です。
SDGsの影響もあり注目を浴びている風呂敷ですが、撥水性などのある機能性のものもでており、
パソコンなどを包んで運ぶ意識高いビジネスマンもいます。
かまわぬ・市松文様などの風呂敷の柄の意味を紹介!
かまわぬはイラストと文字をあわせて読む判じ物と呼ばれるものです。
鎌のイラストとわっかのマークにひらがなの「ぬ」で構わぬと読ませています。
歌舞伎役者の七代目市川団十郎が愛用し衣装にこの柄を使ったことで有名になりました。歴史を知ってから使う風呂敷もある。
他にも斧のイラストに琴の字、菊のイラストで「良きことを聞く」と読ませるものもあります。この図柄は歌舞伎役者で三代目の尾上菊五郎が「羽根のかむろ」という作品で考案し衣装として使用したとされています。
市松文様も、歌舞伎役者が袴の柄の模様として使ったことで広まっていきました。
初代佐野川市松が使った事から、市松文様と呼ばれるようになったそうです。
泥棒のイラストによく使われている唐草文様はどこまでも伸びるつたを表していて、長寿や子孫繁栄を表しているおめでたい図柄です。
縁起がよい図柄で、わりとどの家にもあったとされているので、風呂敷ごと泥棒が持ち去るイラストが一般的になりました。
他を抜くという意味の縁起かつぎの狸や、苦労がないという当て字「不苦労」でふくろうの図柄やふくと呼ばれていたことが福に通じるフグ等の縁起かつぎの図柄も多くあります。
風呂敷の文様には縁起かつぎやめでたい図柄が多く幸せを願う気持ちが表れています。