風呂敷は日本でも古くから使用されてきたアイテムで、今ではカラフルで
おしゃれなものも多く、外国人にもお土産として多く購入されています。
どの家庭でも一枚はあるといわれるほどポピュラーなものですが、
実生活に活用されていないことが多いのは残念なことです。
風呂敷はシンプルな正方形の布ですが、地球環境やエコが叫ばれる現代に
強い味方になってくれるアイテムで、アレンジによって変幻自在に使用することができる、
いわば「魔法の布」ということができます。
例えば、外出時にのどが渇き、ペットボトル飲料を買ったとします。
冷たいものや温かい飲み物の場合、手に持って歩くと容易に温度が下がったり、
手が濡れてしまったりと不都合なことが起きますが、風呂敷があれば
ペットボトルホルダーとして使え、結び目を作ってバッグの外側に下げておくこともできるので、
カバンの中身を濡らしてしまうことが避けられます。
このように、専用のペットボトルホルダーやサブバッグがなくても、持ちたいものの大きさに合わせて
自由に形を変えて包むことができ、必要なくなったらカバンの隅に畳んでしまっておくことができるため、
日常的に簡単に使うことができるのがメリットです。
実用的な使い方「巾着袋」とそれを支える真結び
風呂敷の実用的な使い方の一例として挙げられるのが、巾着袋です。
出先で買い物をして荷物が増えてしまったというときに、あえて袋を買わなくても良いのでコスト削減になります。
また、おしゃれな柄のものは、サブバックとしても使うことができるでしょう。
巾着袋の作り方は簡単で、まずは表にしたい面を中側にして三角に折り、左右の角をそれぞれ結びます。
次にそれを表に返して、左右の結び目を内側に入れ込みます。
その状態で入れたいものを入れて上側の残りの2つの角を結びます。
さらに、その結び目の先端部分を小さく真結びという結び方で結ぶと持ち手が出来上がります。
ちなみにこの真結びは使うときにはほどけにくく、ほどくときには簡単にほどくことができる基本的な結び方です。
やり方は、風呂敷の両端の先端を持ち、左を上にして1回結びます。
そのあと、左を下にしてもう一度結ぶと完成です。
この方法を使うことで風呂敷のバリエーションはさらに広がり、子供用のリュックなどもできます。
布の大きさや材質を変えることで、小さい子から大きい子供まで使うことができ、
リュックサックより重量がないので、心地よく使うことができるに違いありません。